このブログでは、AIにソフトやゲームを作ってもらっています。記事を読んで「自分もやってみたい」と思った方に向けて、最初に入れておくと楽な無料のソフトをまとめました。
AIと一緒にものづくりを始めると、必要なソフトが入っていなくても、その場でインストールしながら進めることはできます。ただ、作っている途中で足りないものが見つかると、そこで作業が止まり、思いのほか環境設定に時間を取られることがあります。
そこで、よく使うものだけ先に入れておくことをおすすめします。
全部を使いこなせる必要はありません。何をする道具なのか、理解しなくても大丈夫です。 使い方は、必要になったときにChatGPTやCodexに聞けば教えてくれます。
筆者の環境はWindowsのPCです。macOSやLinuxでは、各公式サイトの案内に従って読み替えてください。
公式情報の確認日:2026年9月28日(PHPの追加分は2026年10月4日)。
なぜこの顔ぶれなのか
このリストは想像で選んだものではありません。開発用のソフトが何も入っていないWindowsで、無料のChatGPTとCodexに「ソフトを作りたい」と頼んでみたところ、次のことが起きました。
- ChatGPTは、まずPythonを入れさせ、次にVS Codeを入れさせてから、ソフト作りを始めた
- Codexは、ゲームを頼むとUnityを探し始めた。Unityより先にゲームのプロジェクトが作られ、後からUnityを入れたときにバージョンの警告が出て、本題と関係ない選び直しが発生した
- Gitを入れていなかったため、修正を重ねるうちにゲームの最初の版が上書きされて残らなかった
どれも最後にはAIが何とかしてくれましたが、寄り道でした。OpenAIの公式案内でも、Codexと一緒に使う道具としてGitやPythonが挙げられています。公式のWindows版案内
その後、スターターセットだけを入れた検証環境でWebアプリ作りを頼むと、製造担当のAIがPHPを選びました。しかし、PHPを動かすためのソフトが入っておらず、実動作の確認まで進められませんでした。このため、PHPも加えています。
インストールで迷ったら
各ソフトには公式サイトへのリンクを付けました。検索して探す必要はありません。
一方、インストール画面の一つひとつの説明はこのページではしません。画面は時期によって変わるためです。説明と違う画面が出たり、どれを押せばよいか分からなくなったりしたら、次の方法を使ってください。
- 困っている画面を選んだ状態で
Alt+PrintScreenを押す(その画面だけが画像としてコピーされます) - ChatGPTの入力欄に貼り付ける(
Ctrl+V) - 「いまこの画面です。どうすればいいですか?」と送る
私も試しましたが、画面を見て次に押すところを教えてくれました。このブログのほかの記事でも、困ったときはこの方法が使えます。
まず入れておくもの
ChatGPT / Codex:AIに相談し、作業を任せる
このブログの主役です。ChatGPTは相談相手、CodexはPC上で実際にファイルを作ったり動かしたりする作業者です。無料のアカウントから始められます。
インストール、ログイン、プランの考え方はCodex準備編にまとめています。
VS Code:作ったものの中身を見る、少し直す
AIが作ったファイルを開いて眺めたり、少しだけ書き換えたりするための道具です。自分でコードを書く予定がなくても、あると便利です。
初回起動時にGitHubなどでのサインインを求める画面が出ますが、サインインしなくても使えます。その場合は小さく表示されている「Continue without Signing in」を選びます。
Python:AIが使う道具箱
AIがちょっとした処理や、ファイルの加工、動作確認などによく使います。私が普段AIと作業していても、AIは頻繁にPythonで小さなプログラムを書いて実行しています。自分でPythonを書く予定がなくても、入れておくとAIが使える道具が増えます。
2026年9月時点の公式サイトは「Python install manager」を使う方法を先に案内していますが、このページでは私が動作を確認した従来型のインストーラーをおすすめします。リンク先で、各バージョンに並んでいる「Windows installer (64-bit)」をダウンロードしてください。
インストーラーを起動したら、最初の画面の下にある 「Add python.exe to PATH」に必ずチェックを入れてから 「Install Now」を押します。ここを外すと、AIがPythonを見つけられないことがあります。
PHP:AIが作ったWebアプリを動かす
AIがWebアプリを作るときに、PHPを選ぶことがあります。PHPを動かすためのソフト(ランタイム)を入れておくと、AIが作成したWebアプリを自分のPCで実行し、動作確認できます。Pythonと同じく、自分でPHPを学んだり書いたりするためではなく、AIが使える道具として用意します。
一般的な64ビットのWindowsで今回の用途に使うなら、「x64 Non Thread Safe」の「Zip」がおすすめです。ダウンロードしたZipを展開し、そのフォルダーを保存します。AIがPHPを見つけられるよう、php.exe があるフォルダーをユーザーのPATHに追加します。必要なVisual C++ランタイムの案内もダウンロードページにあります。選び方や設定で迷ったら、画面をChatGPTに見せて聞いてください。
PHPには、ローカルでの実行・検証に使える内蔵Webサーバーがあります。起動や動作確認はAIに任せられるため、このスターターセットではApacheやnginxを追加する必要はありません。内蔵Webサーバーは開発・検証用で、インターネットへの公開には使いません。PHP公式の内蔵Webサーバーの説明
Git:作ったものの履歴を残す
ファイルの変更を記録しておき、以前の状態に戻したり、GitHubで公開されているソースを持ってきたりするための道具です。操作はAIに「ここまでを記録しておいて」と日本語で頼めば十分です。
インストール中に設定項目がたくさん出てきますが、よく分からなければ初期設定のまま進めて大丈夫です。
ゲームも作りたい人
Unityはサイズが大きいため、ゲームを作りたい人だけで構いません。
Unity Hub + Unity Editor:ゲームを作る
Unity HubはUnity本体(Unity Editor)を管理するソフトです。Hubを入れたら、Hubの中から推奨されているバージョンのUnity Editorを入れます。利用にはUnityのアカウントが必要です。
Unityを使う記事を試す場合は、Codexにゲームを頼む前にUnity Editorまで入れておくことをおすすめします。 先に入っていれば、Codexは実際に入っているバージョンに合わせてゲームを作れます。前述のとおり、後から入れるとバージョンの選び直しで作業が止まることがあります。
Visual Studio Community:Unityと一緒に使う開発ソフト
UnityでC#のプログラムを扱うときに使う、Microsoftの開発ソフトです。個人での利用は無料です。
Unity HubでUnity Editorを入れるとき、Visual Studio Communityも一緒に入れるよう提案されることがあります。持っていない人は、そのまま一緒に入れるのが楽です。すでにVisual Studioを使っている人は、重複して入れないようチェックを外してください。
Android向けのアプリも作りたい人
Android向けのアプリを作りたい場合は、Android Studioも入れておくことをおすすめします。
Android Studio:Android向けのアプリを作る
Android Studioは、Android向けのアプリを作ったり、実際のスマートフォンで動作確認したりするための開発ソフトです。無料で利用できます。
このブログでは、WindowsのPCでAndroid向けのアプリを作り、筆者が所有しているAndroidスマートフォンへ入れて動作確認しています。AIにAndroid向けのアプリを頼む場合は、先にAndroid Studioを入れておくと、必要な開発環境を使って作業を進めてもらえます。
Android Studioには、Android向けの開発に必要なものがまとめて用意されています。細かい設定や使い方を最初から覚える必要はありません。インストール後に分からない画面が出たら、スクリーンショットをChatGPTに見せて聞けば大丈夫です。
なお、Unityで作ったゲームをAndroidで動かす場合は、Android Studioではなく、Unity HubからAndroid向けの追加機能を入れます。この方法はAndroid対応の記事で紹介しています。
iPhone向けについて
筆者はiPhoneを所有しておらず、iPhone向けアプリの開発も試していません。そのため、このページではiPhone向けの開発環境については扱いません。
入れ終わったら
Codexに次のように頼むと、ちゃんと入っているか確認してくれます。
このPCに入っている開発用のソフトを確認してください。
Python、PHP、Git、VS Codeが使える状態か教えてください。
PHPは、内蔵WebサーバーでこのPC内だけからアクセスできる確認用ページを動かし、ブラウザでの表示確認まで行ってください。確認後はサーバーを停止してください。
足りないものがあれば、Codexが教えてくれます。
Codexが承認を求めてきたら
Codexは、ファイルの作成やソフトのインストールなど、PCに変更を加える前に許可を求めて止まることがあります。何をしようとしているかを読み、問題なければ承認して続行します。分からなければ「これは何をしようとしていますか?」と聞いてください。詳しくはCodex準備編にまとめています。
準備ができたら、あとは作りたいものをAIに日本語で伝えるだけです。
